果しなき旅路(ゼナ・ヘンダースン)

 基本的に性善説を信じたい作家なんだろうなと思う。(一方で、子供が親の都合に振り回されて致命的な悲劇に見舞われる『先生、知ってる?』なんかも書いている訳ですが。)長年教職にあっただけあって、金八的でもあり。でも殺伐とした世の中なのでこういう話もたまには読みたい。
 ところで「故郷を失った優しき異星人と地球人のふれあい」を描いた短篇(ピープル・シリーズ)を枠物語でくくって長編化したのがこの作品なんですが、肝心の枠話がオチてないのは何故・・・?
☆☆☆1/2