シンシナティ・キッド(ノーマン・ジュイソン)

 『ハスラー』のビリヤードをポーカーに置き換えたら、という趣旨の映画。作品トータルとしてみたときには『ハスラー』の方が上だと思うけど、役者の魅力で押し切る勢いはあると思いました。
 ネット上の感想で面白かったのは、「映画としての優劣はともかく」とか「構成に難はあるけれど」みたいな枕詞で(半ば判官びいき的に?)『ハスラー』を良い作品と認めつつもこちらの方が好きという意見が多かったこと。つまるところ、ポール・ニューマンかマックイーンか、という(キャラのタイプ込みでの)役者の好みによるのでしょう。個人的には恋人とのくだりを入れるなら、主人公の勝負強さを明確にするためにももう一勝負ポーカーの場面を入れてほしかった。
☆☆☆