今月のうっかり

 カート・ヴォネガット、今年4月に亡くなっていたのか。SFマガジンの今月号が追悼特集だったので初めて知った。著名人の寄稿のうち、やっぱりというところでは爆笑問題の太田によるものがあった。
 彼の書く文章は、良くも悪くも青臭いところがあって(市場の要請というところで、そこは自覚してあえて書いている風もあるけれど)、バイアスがかかった視点だなと思われることもあり、賛否半々の気分で読むことが多い。けれども今回の追悼文はそんなロマンティスト的な資質がうまくはまっていて、「上手いこというな」と久しぶりに素直に感心した。
 ヴォネガットについては『スローターハウス5』が一番の傑作だと高校の時の出会い以来ずっと思っていたのだけど、たまたま最近読み返してみたら意外とあっさりで、『タイタンの妖女』の徹底したニヒリスティックな厭世観、諦念の方がインパクトあったかも・・・「そういうものだ」、ってベタですかね。

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