奥様は魔女(ノーラ・エフロン)

 『奥様は魔女』をリメイクしようとしているところに、本物の魔女が迷い込んで・・・というメタなつくり。最近ではリメイクするのも大変やね、ということが一番印象に残ってしまって。それでよかったのかなぁ・・・

 結局、見所は出演者。パパ役はマイケル・ケイン。最近の映画でこういう立ち位置の役があればデフォルトで振られる感じ。「ちょっと色気のあるお父さん」は磐石なんだけど、他の演技も久しぶりに見てみたい。
 主人公のニコール・キッドマンは、カマトト演技は年齢的にちょっと厳しいのではないかという寂しい気持ちになった。しかも主人公の造形自体も物語後半に向かうにつれ、100%イノセントな訳でもなさそう(それなりに現実を知っていそう)だし、という感じでキャラにブレがあるのが難点(脚本の問題だけど)。
 見る前に一番違和感があったのがダーリン役のウィル・フェレル(ラブ・コメのコメ成分が大きすぎるのでは?)、だったのだけど、「魔法に対するおもしろリアクション」を求められての登板と分かって納得。実際観て見たらやっぱり上手いね。他の出演作も見てみたい。

 結果として、それなりにロマンティックな気分にさせられるというのが、それこそ映画の魔法ということなんでしょうけれども。

 ☆☆☆