狼の血族(ニール・ジョーダン)

 公開時は中学1年生。「少女の性への憧れと恐れを幻想的かつエロティックに描いたホラー・ファンタジー」というような謳い文句に、「エロティックにって書いてあるばってんが・・・どんなんやろか?」と妄想をたくましくしていたことを憶えております。今回は(多分)再々DVD化、初めて実物に接するということでドキドキだったのですが・・・

 「赤頭巾ちゃんコスプレ」というコンセプトが明確に示すとおり、エロスの本質はフェティッシュにあり、という王道のつくり。直接的な描写がないというのがその証左。当時としては頑張ってたんだろうなぁ、という(VFXではなく)SFXが時代を感じさせる。あとサラ・パターソンが当時13歳とは思えない艶やかさ。でも一番印象に残ったのは、小学生が視聴覚室で見せてもらうような「海外児童文芸映画」みたいなルックでした。
 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』より面白かったなあ。
☆☆☆