Source Manouche(Marcel Loeffler)

 まさしくマヌーシュ(=ジプシー。最近ではエスキモーをイヌイットというがごとく、こういう呼称になっているみたい)音楽。哀切な響き。

 帯の文句にあるように、フランスのカルチェラタンあたりの(すいません、カルチェラタンって書きたかっただけです。<おそ松くんのイヤミ風に。>)カフェで流れているようなパブリックイメージど真ん中の音。アーティストであるマルセル・ロフラーはアコーディオン奏者ですが、Cobaのようなアグレッシブでドラマティックな旋律ではなく、ルーツに忠実な哀愁ただよう音楽。顔で笑って心で泣いて的な。

 ジャンゴ・ラインハルトが最近また脚光を浴びている今のタイミングとしてもジャストですね。ちゃんと聞いたのは初めてだったのですが、マヌーシュ・スウィングとはどういうものかという入門編としても最適だと思います。
☆☆☆☆