おしゃれマル秘探偵:アベンジャーズ(ジェレマイア・チェチック)

 サイコドクターぶらり旅さん経由で知ったステッキ防御術。ステッキによる格闘術っていうのは割りと根拠があるものだったのですね。というのも・・・

 ステッキで戦う英国紳士というと思い出されるのが『アベンジャーズ』なのですが、あの映画に関して肯定的な意見というのを目にした記憶がありません。全くの否定的見解か、半笑いの「過去恥部」的な扱い。実は僕は割りと好きな作品で、DVDまで持っているほどなのです(レンタル落ちの中古ですが)。

 なんていうと、「えぇ?じゃあ、ショーン・コネリーテディ・ベアの着ぐるみ着てる画って笑えるじゃん、っていう感性の人なの?」と思われそうなので、一応弁解しておくと、あれはまあ悪ふざけとしかいいようがないけれど、それも含めて「ああいう作品」が成立してしまった不思議について思いを馳せてしまわせる磁場が魅力的というか・・・

 もっと具体的にいうと、いつもしかつめらしい顔つきで映画に登場するレイフ・ファインズだけど、そればかりでは役を狭めると思って「俺だって洒落が分かるんだよ」的にオファーを受けたのだろうか?とか、奇妙な世界観はモンティ・パイソンとかリチャード・レスター風だけどやっぱりイギリスのナンセンスコメディの伝統だろうか?みたいにいろいろ妄想する余地がある映画なんですね。うーん、やっぱり少数派なんだろうか・・・