リーグ・オブ・レジェンド(スティーブン・ノリントン)

 思いのほか面白かった。随分不評だったので、殆ど期待せずに観てみたら。
キャラクターは過去の名作からのいただきで、名前以上の奥行きはまったくといっていいほどないのだけど、こういうB級アクション(予算的にはA級でも)の登場人物としては差し支えないのではないか。

 VFXマン出身の監督ということでは、キャリアも作品のトーンもかぶっている「もうひとりのスティーブン」ことS・ソマーズとつい比較してしまうけど、キャストまでもが「ヴァン・ヘルシング」と重なっているのだった。それはリチャード・ロクスバーグ。あちらではドラキュラ役が安い印象でちょっと・・・だったが、こちらでは若い頃のジェフリー・ラッシュ(見たことはないが)風で、それくらいの風格はあった。

 ライフルで数百m先の標的を打ち抜く、みたいなケレンがもっと効いていたら映画としてはもっといい出来になったと思うが、これはこれで悪くなかった。同じようにあまり芳しい評判を聞かないAVPも、個人的には楽しめそうである。

☆☆☆