バスと不意打ち

 昨日バスに乗った時、回数券を買おうとしたら運転手にタメ口きかれてビビッた、というかショックだった。それが例えばおっちゃんだったらまあある種の親しさ表現ということで「あり」だったかもしれないが。いやそういうことじゃなかった、年齢ではなくてニュアンスの問題だったのだ。「回数券買うならバスが止まってからにしろ」と言われたのである。
 今書いたのは正確に同じ台詞ではないが、例えばごく業務的に冷たい感じであっても「停車中にお願いします」という言葉ならそこまで不愉快ではなかったのだと思う。なんというか「この客なら言い捨てても絡んできたりはしないだろう」というナメた姿勢が我慢ならなかったのである。が、そういう形で不意を突かれるのが弱いたちで(強引な車の割り込みに対して、クラクションをジャストタイミングで鳴らせずに後でウジウジ鬱憤を溜め込む私でもある)、何を言われたか飲み込むのに半秒ほどの時間を要し、その時には「その言い方はないんじゃないですか」の一言をいうには間を外してしまった、という次第。
 例えばCDレンタルの際にサービスチケットで借りたいんですが、というこちらの発言に対して「なんですか?」でなく「ハァ?」と普通に応対する店員ってちょっと考えられないと思うのだが(例えばじゃなくて実際にあったことなんだけどね)、世間的にはサービス業なんてそういうもんだということにもうなってしまっているのだろうか?そういう応対の最低限のマナーもなくなってしまったら、俺はいったいどこで安心すればいいのだと真剣にブルーになってしまうのだけど。世間で生きていくにはナイーブすぎるのかしらん?

 ええっともう一個の不意打ちは、ある音楽情報サイトの過去ログを漁っていると、お勧めのバンド紹介があったので、検索してみたら僕の実家のごく近所の出身だった。という事件。ありきたりな感想で恐縮ですが、ネット時代だなあと思う、こういう瞬間。