2010-06-27から1日間の記事一覧

拳闘士の休息(トム・ジョーンズ)

巻末の訳者あとがきでも触れられていますが、「崖っぷちに追い詰められたときの、傷ついた人間の一瞬の光彩」を鮮やかに切り取った短編集。ブコウスキーの作品のような「俗性を極めた先に垣間見える聖性」のようにも思われたし、タフな語り口はヘミングウェ…