2004-10-10から1日間の記事一覧

アイデン&ティティ(田口トモロヲ)

原作の再現度は非常に高いけれど、映画単体としてみたら残念な出来であった。思うに、監督が役者でなく、ばちかぶりのトモロヲとして対象にベッタリ寄り過ぎて、物語を相対化できなかったためである。こんなのはロックじゃない、といつも苛立ち、そのくせそ…

お母さんの恋人(伊井直行)

お母さんとお父さんが出会ったとき、お母さんは三十六歳だった。お父さんには物心つくまえからの友人がいて、ふたりは十七歳だった・・・というモノローグで始まる、ある愛の物語。この語り手は主人公たちの娘である。その彼女が時々「地の文」に顔を出した…